ホームページのアクセス解析入門|GA4の始め方と見るべき5つの指標

「ホームページを作ったけど、誰が来ているのかわからない」「アクセス解析をやろうとしたけど、何を見ればいいか迷った」——そんな方は少なくありません。

Googleが無料で提供するGA4(Google Analytics 4)を使えば、ホームページの訪問者数・流入元・行動パターンをすべて把握できます。このページでは、GA4の導入から、初心者が最初に押さえるべき5つの指標、そして「数字を見て何をするか」まで一気通貫で解説します。

そもそもアクセス解析が必要な理由

ホームページは「作って終わり」ではありません。ページを公開した後、実際に訪問者がどこから来て、何を見て、どこで離脱しているかを把握しなければ、改善のしようがないのです。

たとえば、毎月100人がトップページを訪問しているとします。そのうちお問い合わせに進む人が0人なら、どこかに問題があります。しかし「なんとなく問い合わせが少ない」という感覚だけでは、何を直せばいいかわかりません。

アクセス解析は、こうした「感覚」を「データ」に変えるツールです。どのページが読まれているか、どの検索キーワードで来ているか、どこで離脱しているかが数字で見えるようになります。

関連して、SEO対策の基礎については ホームページのSEO対策入門チェックリスト も参考にしてください。

GA4とは何か——旧バージョンとの違い

GA4は、Googleが2020年に公開した最新のアクセス解析ツールです。2023年7月に旧バージョン(ユニバーサルアナリティクス)のデータ収集が終了したため、現在はGA4が標準となっています。

旧バージョンとの主な違いは以下の2点です。

  • 「セッション」より「イベント」が中心になった:旧バージョンはページビュー単位の計測が主でしたが、GA4はスクロール・クリック・動画再生など、ユーザーのあらゆる行動を「イベント」として記録します
  • クロスデバイス計測に対応:スマートフォンとPCをまたいだユーザーの行動を追跡できるようになりました

むずかしそうに見えますが、基本的な使い方は旧バージョンと大きくは変わりません。以下の手順でまず設定してしまいましょう。

GA4の導入手順——5ステップで完了

GA4の設定は、Googleアカウントがあれば無料で始められます。手順は次のとおりです。

ステップ1:Googleアナリティクスにアクセスしてアカウントを作成する

Google Analytics にアクセスし、「計測を開始する」をクリックします。アカウント名は自社名など任意の名前でOKです。

ステップ2:プロパティを作成する

アカウントの下に「プロパティ」を作成します。プロパティ名はサイト名(例:「ANTOIRホームページ」)、タイムゾーンは「日本」、通貨は「日本円」を選択してください。

ステップ3:ウェブストリームを設定する

「データストリームを追加する」→「ウェブ」を選択し、自分のホームページのURL(例:https://antoir.jp)とストリーム名を入力します。

ステップ4:タグをサイトに設置する

測定IDが発行されたら、そのコードをホームページのタグ内に貼り付けます。WordPressを使っている場合は、「Site Kit by Google」プラグインを使うと画面操作だけで設置できます。

ステップ5:動作確認する

設定後、GA4のレポート画面で「リアルタイム」を開き、自分でサイトにアクセスして1以上のユーザーが表示されれば設置完了です。通常のレポートデータが溜まるまで24〜48時間かかります。

初心者が最初に見るべき5つの指標

GA4には数十種類のレポートがあります。最初からすべてを把握しようとする必要はありません。まず以下の5つの指標を毎月確認する習慣をつけましょう。

指標1:セッション数(サイトへの訪問回数)

セッションとは、ユーザーが1回サイトを訪れて離脱するまでの一連の行動のことです。「先月は何件の訪問があったか」を把握する最も基本的な数字です。

見るべきポイント:前月比で増えているか減っているか。減少が続いているなら、検索順位の低下や流入経路の問題を疑いましょう。

指標2:表示回数(ページビュー数)

ページビューは、ページが読み込まれた回数です。セッションと違い、1人のユーザーが複数ページを見ると複数カウントされます。

見るべきポイント:どのページが最も読まれているかを確認します。トップページより特定のサービスページが多く読まれているなら、そのページへの導線・CTAを強化する価値があります。

指標3:エンゲージメント率(旧・直帰率の置き換え)

GA4では「直帰率」という指標が廃止され、代わりに「エンゲージメント率」が使われます。エンゲージメントのあるセッションとは、「10秒以上滞在」「2ページ以上閲覧」「コンバージョンイベントが発生」のいずれかを満たしたセッションです。

見るべきポイント:エンゲージメント率が低いページは、ユーザーが期待していた内容と実際の内容がズレている可能性があります。ページのタイトルや冒頭文を見直しましょう。

指標4:流入チャネル(どこから来ているか)

「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」で確認できます。主な流入チャネルは以下のとおりです。

  • オーガニック検索:GoogleやYahoo!の検索結果からの流入(SEOの成果)
  • ダイレクト:URLを直接入力、またはブックマークからの訪問
  • 参照元:他のサイトからのリンク経由
  • ソーシャル:SNSからの流入

見るべきポイント:オーガニック検索の割合が低い場合、SEO対策の強化が必要です。ダイレクトがほぼすべてという状態は、「指名検索」しか来ていない=新規集客が機能していないサインです。

指標5:コンバージョン数(成果につながった件数)

コンバージョンとは、お問い合わせ完了・資料ダウンロード・予約など、あらかじめ「達成したいアクション」として設定したイベントです。

見るべきポイント:セッションが多くてもコンバージョンが0件なら、集客はできているが成約につながっていない状態です。お問い合わせページへの導線やフォームの使いやすさを見直す必要があります。

コンバージョンの設定方法(簡易):GA4の「管理」→「イベント」→「コンバージョンとしてマークを付ける」で、サンクスページ到達(form_submit)などのイベントをコンバージョンに設定できます。

数字を見て何をするか——改善アクションの具体例

データを眺めているだけでは何も変わりません。指標を見た後に「何をするか」がアクセス解析の本質です。以下に、よくある状況と対応策をまとめます。

パターンA:セッション数が少ない(月間100以下)

まず「どのチャネルからも来ていない」のか、「特定チャネルのみ少ない」のかを確認します。オーガニック検索がほぼゼロなら、検索キーワードに対してコンテンツが不足しています。サービスに関連したブログ記事の投稿やページのSEO改善が優先課題です。

パターンB:セッションはあるがコンバージョンがゼロ

ページに来ているのに問い合わせに至らないケースです。以下を確認してください。

  • お問い合わせページへのリンクが目立つ位置にあるか
  • フォームの入力項目が多すぎないか
  • サービスの料金・内容が明示されているか

集客ができていない・コンバージョンが上がらない根本原因については、ホームページで集客できない5つの原因と改善策で詳しく解説しています。

パターンC:特定ページのエンゲージメント率が極端に低い

エンゲージメント率が20%を下回るページがあれば、そのページの冒頭に「このページでわかること」を箇条書きで追加するだけで改善することがあります。また、検索意図とページ内容のズレも原因として多いため、ページタイトルと内容の一致を確認しましょう。

パターンD:スマートフォンからの流入が多いのにCVが少ない

モバイルでの表示崩れやフォームの使いにくさが原因であることがほとんどです。スマートフォンで実際に自分のサイトを操作して確認し、フォームのボタンサイズやページ読み込み速度を改善しましょう。

よくある質問

Q. GA4は無料で使えますか?

はい、GA4はGoogleアカウントがあれば無料で利用できます。大規模な広告プランニング向けに有料版(Google Analytics 360)もありますが、中小企業・個人事業主の用途では無料版で十分です。

Q. WordPressにGA4を設定するのに、エンジニアは必要ですか?

必ずしも必要ではありません。「Site Kit by Google」プラグインを使えば、コードを触らずにWordPressとGA4を連携できます。ただし、コンバージョン計測など高度な設定には専門知識が必要な場合もあります。

Q. どのくらいの頻度でGA4を確認すればいいですか?

最初は月1回の確認から始めて問題ありません。広告を運用している場合や、大きな施策(ブログ記事公開・サービス追加など)を実施したタイミングでは週1回の確認がおすすめです。

Q. GA4のデータはどのくらい保存されますか?

デフォルトでは2ヶ月間保存されます。「管理」→「データの保持」で14ヶ月に変更できます。長期的な比較分析をしたい場合は、早めに設定を変更しておきましょう。

Q. アクセス解析のデータを見て何から手をつければいいかわかりません

まず「セッション数」と「コンバージョン数」の2つだけを見てください。セッションが少なければ集客施策(SEO・SNS)、セッションがあってコンバージョンがゼロならサイトの内容や導線の改善が優先課題です。自分では判断しにくい場合は、専門家への相談も選択肢のひとつです。

アントワのコンサルティングサービス

「GA4は設定できたけど、データを見てもどう動けばいいかわからない」という声を、ホームページを持つ中小企業・個人事業主の方からよく聞きます。

アントワでは、アクセス解析の読み方から具体的な改善施策の立案・実行まで、ホームページ運用を一貫してサポートするコンサルティングを提供しています。数字を眺めて終わりにしない、「行動につながるアドバイス」を重視しています。

Webマーケティングの戦略設計から実行まで、詳しくは アントワのコンサルティングサービス をご覧ください。

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